前回はオーガニックコスメによく使われる「ヨーロッパの美容植物」
について書かせていただきました。
http://donationkidscut.com/2018/01/19/美肌力に必要な、オーガニックコスメによく使わ/
日本は昔から洗浄方法は「コメヌカ」。化粧水は「ヘチマ水」が有名。
もともと日本は湿気が高いため、あまりオイル類は使われなかったよう。
平安時代に、美容法や健康法をまとめた「医心方(いしんほう)」にも
これからご紹介する「オーガニックコスメによく使われる、日本の美容植物」
が書かれています。
◆ドクダミ
薬用効果が多いことからジュウヤク(十薬)という別名がある。
その名の通り、肌の毒素を排出する作用があるので、ニキビや吹き出物
を改善するスキンケアに使用されている。
美白作用や育毛抑制効果もある。
◆ヨモギ
タンパク質を分解する酵素が含まれていて、ターンオーバーを促して
厚く硬くなった角質を柔らかくしてくれる。
血行促進、抗菌、収れんなどの美容効果あり。
かゆみを和らげて、炎症反応を抑える働きもあることが最近わかっている。
◆コメヌカ
日本では昔から、美肌のビタミン類を多く含むヌカ洗顔がすすめられてきた。
肌に潤いと、ふっくら感を育む。
フィチン酸が有害物質を吸収し、シミやくすみを改善。
透明感のある肌へ。
◆あずき
あずきの粉は、皮脂をよく吸うので、ニキビや吹き出物の洗顔として使われてきた。
豊富なビタミンB2が疲れた肌を活性化し、ハリやツヤを与え、若々しく美しい
肌へと導いてくれる。
◆びわ葉
中国原産のバラ科の木。
抗炎症、抗菌などの働きがあり、アセモ、ニキビなどをケアし、昔から
浴用剤として使われてきた。
びわに含まれるタンニンは、使い続けることによって、肌のキメを
細やかに整えてくれる。
◆ヨクイニン(ハトムギ)
漢方薬の一種。イネ科のハトムギの実から、果皮と種皮を取り除いたものを
ヨクイニンという。
平安時代から美容に使われ、肌再生、保湿、消炎、美白などの効果がある。
◆シコン
紫草の根。ごま油などの植物油に漬け込むと、赤い色を発色。
抗酸化力が高く、再生作用があるので、荒れた肌の回復や年齢肌ケアに
適している。
抗菌性、抗炎症作用もあるので、ニキビ予防にも有効。紫外線を和らげる
天然の美白効果も注目されている。
◆トウキ(当帰)
セリ科の植物で漢方薬の一種。
抗炎症、鎮痛、浄化作用があり、婦人病に効く生薬と言われてきた。
エキスに含まれるフタリド誘導体のリグスリチドが美白成分として注目されている。
保湿作用、血行促進作用もあるので、化粧水やクリームに使われている。
◆月桃
沖縄や種子島など、日本の南の島で自生している植物。
抗菌、防腐作用があるため、お餅の包装に用いられてきた。
ニキビ、吹き出物のケアに適し、高い抗酸化力があるので
肌にハリやツヤ、弾力性を与え、年齢肌向けの植物として注目されている。
◆椿油
古くから黒がみを美しく保つのにいい植物油として使われてきた。
酸化しにくいオレイン酸を多く含んでおり、スキンケアに適している。
紫外線も和らげ、ヨーロッパでは「カメリアオイル」とも呼ばれ、
エッシェンシャルオイルを希釈するときにも用いられる。
◆終わりに
オーガニックコスメに含まれる日本の美容植物は、どこかで
聞いたことのある名前が多かったのではないでしょうか?
そして、やはり日本人だからかなんとなく馴染みのいい感じと
エネルギーを感じるような氣がします。
普通に美容室に行くと、
「椿油はやめといた方がいい」
と言う美容師さんもたくさんいると思います。(僕もかつて言っていました)
それはカラーの染まりが多少ムラになりがちなのと、
パーマのかかりムラが出がちだったからです。
ただそれはヘアデザインをする側の見解で、お客様側の見解ではないので
自分にとって何がいい氣分になるのかを知った上で
この情報が選ぶ基準として、お役に立てばと思います。
(参考:「植物の力で美肌力が蘇る」)

Nakashima Daisuke

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